Shoko Matsumoto

松本尚子(2018年受講当時 桐朋学園大学カレッジ・ディプロマコース1年)

 

ベッケラー先生に同じ曲を4回に分けてみてもらったことにより、曲の内容を今までより深く学ぶ事が出来ました。曲中において何を表現しているところなのか、どういったイメージを持つところなのか丁寧に知る事が出来ました。また、曲を練習する前の座り方を意識した練習法なども細かく教えて頂けて、練習意欲がより一層増しました。レッスンでは緊張もしましたが、先生の笑顔がとても優しくて、和やかなレッスンでした。他にも、演奏会後やパーティーなどのときにいろんな話をしてくださり、10日間という短い期間でしたがたくさんのことを学びました。全ての話が印象的で書き記すことが難しいのですが、演奏会の後「私たちは機械じゃないから、ミスタッチをしてしまっても問題ないよ」など優しい言葉をたくさん聞けて嬉しかったです。

 

他にも、ホームステイをさせて頂いたことによって、大学とは全く違うドイツ語を日常的に学ぶ事ができました。また、私が理解できない単語がある時もホームステイ先のランツさんはより簡単な語彙で優しく説明してくださいました。ホームステイというものが初めてだったので、不安もあったのですがとても楽しく過ごすことができました。また、手料理を振る舞って下さり、レストランとは違った地元料理を堪能でき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ランツさんは初対面の私に対して空港で愛情いっぱいのハグをしてくださり、一人で移動することが不安だった私は一瞬で緊張がほぐれました。日本ではあまり馴染みのないハグですが、本当に心が温まりました。

 

講習会の期間中は、初めてのミュンヘンを講習会で出会った友達と観光したり、レッスンを聴講しあったり、いろんな刺激を受けることが出来ました。初日のオリエーテーションで講習生全員が自己紹介をする機会があり、講習生と仲良くなるきっかけになった気がします。ミュンヘンで知り合って、日本でも会う約束をするくらい仲良くなれました。

 

最後のコンサートも日本とは違った雰囲気の中、暖かいお客さんの前で演奏することができ、良い経験になりました。そのコンサートにもホームステイ先のランツさんが聴きに来てくださってとても嬉しかったです。音楽はもちろん、ホームステイでドイツの生活を経験したり、新たな出会いがあったり、濃厚な10日間でした。また参加したくなる講習会でした。小長先生もAsashimaさんも優しく対応して頂き、講習会を楽しく過ごすことが出来ました。ありがとうございました。