Ayako Wada 和田絢子(2014年受講当時 東京藝術大学卒)

 

私は昨年に続き2度目の参加でした。

初めてのミュンヘンで何から何まで感動してばかりだった前回とは違い、2度目の今回は地に足をつけて余裕を持って勉強ができるであろうと思っていた私を、とんでもない事件が襲いました。滞在2日目から3日目にかけて、体調を崩して寝込んでしまったのです。私は普段から多少の体調不良には慣れておりましたが、その範疇を超える症状と異国の地という寂しさからこの時ばかりは心身共に疲弊してしまいました。

そんな時に支えになったのがセミナー主宰の小長久美様始め、受講生友の会の皆様、そして何よりホームステイをさせていただいていたご家族の温かさでした。半ばパニック状態で朝一番にお電話をした私に小長様は優しくお声をかけてくださり、私はそこで始めて落ち着きを取り戻すことができました。また、友の会の皆様や他の受講生の方々がかけてくださる温かいお言葉にも本当に励まされました。

そしてホストファミリーの皆様は部屋まで様子を見に来てくださったり、飲み物や薬等を用意してくださったり、その様な温かい心遣いが1人じゃないという安心感を与えてくれ回復の後押しをしてくれたように思います。食事が出来る程回復した日には奥様がお腹に優しいご飯を作ってくださり、心身共に癒され、ミュンヘンでの忘れられない味となりました。

これが、ホテルで1人で寝込んでいたらと想像すると本当に恐ろしい思いです。私は未だ海外でこのミュンヘン国際音楽セミナー以外の講習会を受講した経験はないのですが、このセミナーに関わっている皆様の温かさは、主宰の小長様のお人柄、そしてミュンヘンというこの土地ならではなのだと思います。

先生方のレッスンや、セミナーの運営が素晴らしいのはもちろんの事ですが、人間的な温かさという点でもミュンヘンという地にとても惹かれるようになりました。

 

この温かい地でまた絶対に勉強したい、そのために普段からもっともっと研鑽を積もう、と心を新たに日本へ帰ってくる事ができました。お世話になった皆様、本当にありがとうございました。