Eri Hasegawa

長谷川愛理(2017年受講当時 東京音楽大学ピアノ演奏家コース卒業)

 

「沢山の経験と感動」

 

今回参加したセミナーは、わたしにとって初めての経験ばかりでした。

 

初めてのドイツ、ミュンヘン。ドイツといえば多くの作曲家の出身地であり、その国の空気感や言葉に触れられたことが一番嬉しかったです。滞在中は不便なこともありましたが、ミュンヘンの親切な方々に助けられ、ミュンヘンが好きになりました。

 

次に、初めてのミュンヘン春期国際音楽セミナー。ベッケラー先生とシェーファー先生、お二方とも初めてのレッスンでした。最初は緊張して、心身共に固まった状態で演奏していたのですが、先生方のアドバイスで徐々に緊張がとけて音を楽しむことが出来ました。

 

ベッケラー先生は、透き通るようなキラキラとした音色で、そして様々な鍵盤へのアプローチの仕方を教えていただきました。タッチのことなどは大変勉強になり、先生のような音が出せたらどんなに幸せだろう…と思いました。

 

シェーファー先生は、楽譜の読み方、曲の構造について教えていただいた様に思います。今までの自分の読譜の甘さを痛感しました。1つ1つじっくり見て理解し、且つ、広い視野でクライマックスへの持って行き方、終わりかたなどの構造を考える。その作業をすることで、音楽が変わっていくことを教えていただきました。2回ずつのレッスンで学んだことを早速取り入れて、今後の自分の演奏に活かしていきたいと思います。本当に素晴らしい御指導を有難うございました。

 

レッスンを受けていたミュンヘン音楽大学も、重厚感のある素敵な建物で、色々な部屋から少しずつ聞こえるピアノの音やその他の楽器の音が心地よい感じがしました。

 

最後に、初めてのホームステイ。私はとにかく語学の不安で、セミナーよりホームステイの方が緊張していたほどでした。しかし、暖かく迎えてくださったレナーテさんのお陰で、最後にはホームステイが自分にとって素晴らしい体験で、貴重な体験をさせていただけて良かったな、と思えることが出来ました。とても素敵な御宅で、沢山練習させていただけるという完璧な環境で過ごせたことに感謝します。私のスケジュールに合わせてくださったり、常に私がしたいこと、を優先していただいて本当に有難うございました。時々、レナーテさんと連弾をしたり、私の好きな映画の曲や色々なサウンドトラックを聞いてもらったりしたことも、いい思い出です。一緒にテレビを見たり、踊ったり、昔の写真を見せていただいたり、お買い物に一緒に行ったり…本当に家族の様に接していただいたことがとても嬉しかったです。最終日に行ったニュンヘンブルグ城は1番の思い出です。レナーテさんが昔撮った写真に映っていたライオンの像を見れなかったのは残念でしたが…。そして、レナーテさんの息子さんが最後に連れて行ってくれたコーヒーショップで食べたキャロットケーキとカプチーノあの味は絶対に忘れません。英語もあまり出来ずに、たくさんご迷惑をおかけしたと思いますが、とても親切にしていただき、本当に有難うございました。いつか、またお会いしたいです。

 

最後になりましたが、今回初めてのセミナー参加で素晴らしい思い出が出来たのも、スケジュール管理や毎回のレッスンの通訳をしていただいたり、ホームステイを紹介してくださったり、書ききれないほどのサポートをしてくださった小長さんのお陰です。

 

本当に有難うございました。

 

コンサート後に聞いた小長さんのお話もとても心に残っています。

 

自分自身で壁を壊し、道を作り、誰にも負けないくらい好きなことを続けていく。私も是非、小長さんのようなかっこいい女性になりたいと思いました。

 

今回のセミナーで小長さんにお会い出来て良かったです。

 

有難うございました。